喫煙によりがんになることはよく知られていますが、その他にも脳血管障害(脳卒中)、虚血性心疾患(心筋梗塞)、胃潰瘍、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、動脈硬化、糖尿病などのリスクを高めます。呼吸器関係疾患では、肺癌、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)、肺炎、気管支喘息などにも悪影響を与える事が報告されています。
喫煙の害を知って、「禁煙しよう‼」と思っても、具体的な方法がなければ長続きしないのが実情です。「気合や根性」だけでは成功は極めて困難です。それは、喫煙習慣を続けてきた結果、「ニコチン依存症」により、自らの意思で禁煙する事が困難だからです。ニコチン依存症が病気であることが認識されるようになり、2006年から、一定の条件を満たせば、健康保険を使って禁煙治療が受けられるようになりました。
禁煙外来では、禁煙したい方の喫煙歴を把握した上で、禁煙補助薬を処方し、治療の経過を見守っていきます。ご希望される方は、気軽にご相談ください。